海外旅行好きの定番カード、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレスカード2種類は利用付帯の海外旅行保険(旅行傷害保険)がついています。
補償範囲は十分幅広いのですが、
- 高額費用を現金・カードで前払いする必要がある点に懸念を持っている
- 治療費用が若干心許なく不足していると感じているので、少し上乗せすることでより万全な備えをしたい
- 家族5人以上での海外旅行を検討している
(※マリオットボンヴォイ旅行傷害保険は実質4人までが補償範囲)
など個々人により事情もニーズも変わってきます。
必要なところだけ無駄なくダブりなく重点的に補完できる、コスパの高い補償追加の選択肢をまとめました。
マリオットボンヴォイアメックスの新規利用を検討している方向けのお得キャンペーン情報は以下記事に。
マリオットボンヴォイ旅行傷害保険は利用付帯
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレスカードを持っているだけでは旅行傷害保険の適用にはならないので要注意です。
楽天プレミアムのように保有付帯のクレジットカードではありません。
出国前に利用付帯の旅行券及びホテルツアー料金などをマリオットボンヴォイアメックスで支払いすることが前提条件となります。
海外旅行時の補償が幅広く適用されます。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムには24時間年中無休対応の海外旅行先でのオーバーシーズ・アシスト日本語サポート(電話代有料地域もあり)があり、旅行傷害保険を活用できる医療機関のご紹介など緊急時のフォローをしてもらえます。
日本人旅行客の多いタイやベトナム・マレーシアなど東南アジア諸国に滞在している場合は、残念ながらサポート先はフリーコールではありません。
以下シンガポールコールセンターに有料電話する必要があります。
*65-6535-1561(コレクトコール,有料)
国際電話は非常に高額になります。
タイのように旅行者用の無料国際通話付きSIMカードが安い地域なら問題ないのですが、そうでない地域は事前準備が必須です。
通話料を少しでも安くするためにも、Skypeクレジットなど海外へのプリペイド方式のスマホ回線を利用した通話手段に予めチャージしておくことをおすすめします。
参考までにMarriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの規定について以下にご紹介します。
海外旅行代金で補償対象になるもの、ならないもの
ハブ空港(羽田,成田,関空,福岡など)までの自家用車にかかるガソリン代や高速道路代などの諸経費、空港利用税、ラウンジ手数料、旅行先でのレンタカー、タクシー代は補償適用範囲外となります。
具体例 | 傷害保険の対象 | |
---|---|---|
電車・バス | 電車・リムジンバス 新幹線 海外での特急電車・高速バス | 出発後 | 出発前
飛行機 | 地方空港から羽田・成田・関空までの飛行機代 海外渡航先までの航空券代 | 出発後 | 出発前
海外ツアー | パッケージツアー料金 | 出発前 |
オプショナルツアー | 時刻表に基づいて運行される 公共交通料金を含む場合 | 出発後 | 出発前
レンタカー・タクシー | ガソリン・高速・駐車場代 | 対象外 |
その他 | 航空券の発券手数料 座席指定手数料 空港利用税 ラウンジ利用料 | 対象外 |
※ご家族分の海外旅行傷害保険を対象とするには、家族全員の旅行代金もマリオットボンヴォイアメックスで決済する必要があります。
HIS関連会社のサプライスやエアトリは定期的に割引クーポンを発行しており、お得に海外ツアーを申し込めます。
これらのツアー・海外航空券もマリオットボンヴォイアメックスカードで決済すれば旅行傷害保険の対象となります。
マリオットボンヴォイアメックス2種類の補償内容違い
マリオットボンヴォイアメックスカードには2種類ありますが、マイル還元率だけではなく補償金額にも違いがあります。
いずれも家族カード1名分のカード利用料が無料となり、1枚のカードで実質家族4名分の旅行傷害保険が適用される計算になります。
- 基本カード会員(夫)+1名(子)=2名
- 家族カード会員(妻)+1名(子)=2名
合計4名
※ ご家族とは、カード会員(家族カード会員を含みます)の配偶者様、カード会員と生計を共にするお子様/ご両親などの親族をさします。
親族とは6親等以内の血族、3親等以内の姻族の方をいいます。
ただし、いずれもキャッシュレス診療の対象ではなく現金またはカードで治療費を実費で前払する必要がある点は把握しておく必要があります。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアム
一番重要な傷害及び疾病治療の上限値は300万円となっています。個々人の考え方にもよりますがこれで十分とお考えの方も多いかもしれません。
基本カード会員の乗り継ぎ遅延・受託荷物遅延及び紛失費用の補填がある点が一般マリオットボンヴォイアメックスカードとの大きな違いです。
マリオットボンヴォイアメックス
一般マリオットボンヴォイアメックスの傷害及び疾病治療の補償上限額は100万円となります。
海外は自由診療の国がほとんどのため、若干心許ない印象を受けます。
【4選】海外旅行保険追加加入で補償内容をプラスして万が一に備える
海外での高額医療費の過去事例を見てみると、治療のために必要な通訳雇入費や入院などにより家族が急遽現地に赴いた場合の費用も加算されて1000万円以上かかっているケースも多々あります。
またマリオットボンヴォイの海外疾病保険は高額な治療費を前払いで建て替えしなければなりません。
- アメックスカードでの決済に対応していない
- 「VISA」「PLUS」マークの海外ATMがどこにあるかわからない
- 海外ATMが使える銀行キャッシュカードをそもそも持っていない
- 都市部ではなく、最寄りにはカードが使えない医療機関しかない
など不測の事態も十二分に想定しておく必要があります。
常時まとまった単位の現金を持ち歩いて旅行するのであれば問題ないですが、あまり現実的な話ではありません。
そこで3つ、過不足なく必要な補償内容だけを追加できる海外旅行保険をご紹介します。
いずれも日本語カスタマーサポートがあるので、慣れない海外治療の不安も少し和らぎます。
楽天プレミアムカードは自動付帯の旅行傷害保険(国内・海外)付き
年会費7万円相当のプライオリティパスプレステージ会員特典がついてくることで人気の楽天プレミアムカード。
各種プライオリティパス特典で海外渡航先ラウンジで軽食を食べたりシャワー利用・仮眠休憩ができるだけでなく、自動付帯の旅行傷害保険(国内・海外)がついてくるので年1,2回の海外渡航のみで十二分に年会費11,000円の元を取れます。
楽天であまり買い物をせず、ヨドバシやAmazonメインという方もぜひ一見の価値ありです。
マリオットボンヴォイアメックスには残念ながらプライオリティパス会員特典は付帯していないのでそれを補うこともできます。
海外ではAMEXだけでなく、VISAやMasterCardなど違うブランドのカードも1枚持参しておいた方が安心です。
※自動付帯と利用付帯が混在している項目もあるので必ず事前にご確認ください。
一例として、羽田空港で使えるプライオリティパス特典をまとめています。
足湯カフェ最大3,400円分サービス、SKY LOUNGE SOUTH実質利用料1名3,850円だけでカード年会費の7割を回収できました。
海外のプライオリティパスラウンジの中には、高級ホテルのブランチさながらの美味しい軽食をいただけるところも数多くあります。
2025年からプライオリティパスラウンジの利用回数制限(5回)がかかりますが、それを差し引いても手厚めの海外・国内旅行保険が自動付帯しているのは心強いです。
キャッシュレス決済でなくても特に気にしない方にはぜひおすすめしたいカードです。
たびほ〈おすすめプランカスタマイズ〉
JTBグループとAIGグループの合弁会社であるジェイアイ傷害火災保険の「たびほ」はプランカスタマイズの自由度が非常に高い海外旅行保険です。
他社にはない、歯科治療費まで追加できるきめ細やかな補償内容が好印象です。
旅行前までは全く歯が痛くなくても、飛行機の気圧の影響で歯が疼いて大変な思いをした経験を過去にしたことがあるため利用することにしました。
公的健康保険の海外療養費申請でカバーできるのではと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、申請するためにの必要書類を医療機関で書いてもらったり、内容の翻訳を添付する必要があったりとかなり多く時間を取られます。
また、日本国内の医療機関等で同じ傷病を治療した場合にかかる治療費を基準に計算した額なので渡航先でかかった実費の7割が返ってくるわけではありません。
「たびほ」なら一人旅でも、キャッシュレス診療に対応しているため高額医療費の支払いのことを一切心配する必要がありません。
カスタマーサポートの助けも受けつつ安心して治療を受けることができます。
ライフカードは自動付帯の旅行傷害保険(海外のみ)付き
2023年9月までは自動付帯の旅行傷害保険付きの定番カードといえばエポスカードでしたが、2023年10月1日から利用付帯に変わりました。
年会費永年無料なので採算が合わないと判断したのでしょうね。
いまだに間違った情報を出している古いメディアが多くあるため、海外に到着してから気づいても遅いので情報鮮度には要注意です。
エポスカードの代替カード1番手としておすすめのライフカード〈旅行傷害保険付き〉は2024年時点でも初年度カード年会費無料で自動付帯の旅行傷害保険が回数無制限でついてきます。
携行品損害が20万円分補償されるのも安心です。
マリオットボンヴォイにも携行品損害が50万円分補償付帯していますが、そのいずれもが1つあたりの補償上限額が10万円という縛りがあります。
ミラーレス一眼レフなどを持参した場合レンズ1本でも10万円超えてくることは珍しくないため、私はお守り代わりのために念の為にカードを作りました。
カードブランドは海外でも一般的に使用されているVISAないしMastercardで作られることをおすすめします。
ただしこちらもマリオットボンヴォイアメックス付帯の旅行疾病保険と同様にキャッシュレス治療は受けられません。
また、国内旅行傷害保険は利用付帯となる点も考慮に入れておく必要があります。
新・海外旅行保険 off(オフ)
出発当日申し込みもできる損保ジャパンの新・海外旅行保険offはウェブ申し込みだと最大55%オフの安さが魅力です。
マリオットボンヴォイを含む全アメックスカードの海外旅行保険は全て損保ジャパンの取り扱いです。
たびほ同様に細かく補償内容をカスタマイズできますが、歯科治療費については対象外となります。
カスタマーサポートも手厚く、キャッシュレス診療に対応しています。
まとめ
旅行保険選びも重要ですが、それ以前に外務省 海外安全情報の無料配信サービス「たびレジ」や各国大使館ウェブサイトを事前に確認して危険地域などには近づかないなど危機管理を徹底した上で渡航するのが大前提となります。
事前の準備を万全にして、海外旅行を存分に楽しみましょう。