【失敗談】タイバンコクコンドミニアムにエアビー経由で短期滞在して鍛えられる
タイバンコクで高級コンドミニアムにお手頃な価格で宿泊できるのが売りのAirbnb(エアビーアンドビー)。
実際に10日間の短期滞在で利用しましたが、宿泊施設情報に記載されている豪華設備などの煌びやかな理想と現実は全く違うことを思い知らされました。
結論、キッチン・洗濯乾燥機付きのホテル・サービスアパートメントに泊まる方が安全面・コスパ面・衛生面全てにおいて断然おすすめです。
楽天トラベルやagoda.comでは1ヶ月のコンドミニアムプランなどもあります。
個人間のやり取りではなく、法人サービスで所在がはっきりしているのと日本語カスタマーサポートがあるのも心強いです。
コインランドリーはバンコク市内の至る所にあるので、そこまで毎日洗濯する予定がない方はキッチンのみの滞在施設で検索するとコスパの高い宿泊先が数多く出てきます。
日本人ならではの、ほっと一息つけるバスタブ付き宿泊施設も検索しやすいです。
円安時代真っ只中なので少しでも安くという思いもあるかもしれませんが、安全第一でサポートがしっかりしているところで滞在先を探されることを強くおすすめします。
Airbnbエアビー初心者がスーパーホストの真偽を事前判断するのは困難
Airbnbを初めて利用する方は、以下の3つの技能と覚悟が必要だと確信しました。
- 宿泊施設の写真が盛られすぎてないか真実を見極める目
- 信頼できるスーパーホストかを見分ける自信
- どんなアクシデントがあっても自己解決して乗り切る覚悟
上記に自信がない方は、Airbnb経由でのコンドミニアム利用はおすすめできません。
エアビー初心者の筆者には残念ながらそれらの技能はなかったようです。
なんとか日々のアクシデントには対処していましたが、見る目がありませんでした。
日本式サウナ付きでサ活ができそうという安直な考えだけで進めたのが間違いでした。
施設の写真はいくらでも加工しようがありますし、文字チャットだけではホストの人格を完全に把握するのも難しかったです。
予約後、48時間以内でないとキャンセルできない宿泊施設だったので尚更ホストを見極めるのは困難を極めました。
クイックレスポンスだから信頼できるのではと思っていましたが、そう単純なものでもありません。
問題が生じて相談しても「そんなはずはない」ととりあえずレスが来て、そこからは無しのつぶてでした。
一定時間以内に返信することでAirbnb側からの減点回避をしているのでしょう。
コンドミニアム物件そのものよりホストの受け入れ態勢に問題がありました。
僅か10日のバンコクコンドミニアム滞在で、様々な出来事がありました。
- チェックイン時、ルームキーは誰でも出入りできるロビーの段ボール箱内に無造作に置かれていた
- カードキーがスペアキー含めて動作せず入室できない(深夜0時)
- 窓の施錠金具が壊れていて施錠できないので10日間ずっと開きっぱなし
- 電球が切れてしまいゲストが買い出しに行かなければならない
- 高層階にも関わらずヤモリと毎日部屋で顔を合わせる
などなど苦笑してしまうほど盛りだくさんでした。
ヤモリは東南アジア滞在あるあるなので個人的には問題なしでした。
ただ、安全面で考えたら女性1人旅や小さいお子さん連れでの滞在はかなりの上級者でないと厳しいと言わざるを得ません。盗聴器や隠しカメラがあっても全く確認しようがありません。
コンドミニアムのスペックのみで宿泊先を決めるのはとても危険です。
チェックイン時のカードキーの受け取り方法は明らかに誤認表示でした。
当初ホストから知らされていたキーボックスに番号を入力して取り出す方法ではなく、スタッフ不在ロビーの指定場所にある誰でも一瞬で持ち帰れるような小さい段ボールの箱を開けて取り出す杜撰なアナログ方式でした。
筆者が滞在していたコンドミニアムは警備員が四六時中スマホをいじって下を向いているので警備があってないようなものだったので、ロビーには24時間いつでも誰でも行き来できました。
同じブランド・分譲価格帯の別地域にあるコンドミニアムはがっちり警備していたので場所によるのかもしれません。
カードキーにはご丁寧に部屋番号まで書いてあるので、フードデリバリー業者に扮した誰かが事前に1枚抜き取っていて夜中入室してくるのではないかと初っ端から不安だらけとなりました。
近くのJALシティバンコクやホテルニッコーに飛び込みで宿泊しようかとも考えました。
この場合Airbnbカスタマーサポートに連絡してもおそらく誤認表示などはよくあり、何もアクシデントが起きていないから対処しようがないとあしらわれると思われます。
結局、10日の滞在期間ずっと外出時はスーツケースにロックをかけたままでした。
昔宿泊したパッポン通りの500円バックパッカーホステル以来の危機感を持って過ごしました。
その他、滞在期間中に生じた問題に対してホストからの的確なサポートはなく、全て自己解決しなければなりませんでした。
対処する必要のないことで色々と鍛えられました。
日本人移住者数が多いと言われるタイバンコク。
プールジム付きの高級コンドミニアム物件に安く滞在できるという考え自体が甘かったです。
1ドル150円台の時代では、高級コンドミニアム滞在費用もかなり嵩みます。
そこまでお得感はなく、諸々手数料を考慮するとあまりホテル滞在と料金が変わりません。
むしろ室内清掃が無い分割高です。
Airbnb(エアビーアンドビー)のホスト評価仕組みに愕然
ホストからの的確なサポートが完全には確約されていないAirbnbを選択した自分の自己責任ではありますが、ここまで最初からツッコミどころ満載のコンディションとは想像できませんでした。
ホストは清掃だけ外注しており、実際物件に足を運ぶことも殆どしていないのでしょう。
チェックアウト時にホストからは臆面なく5(満点)以外の評価はつけないでね、そうしないと…と念押しされました。
Airbnbの仕組み上、ホストはゲストに対して備品を壊されたなどと異議申し立て・修理費用請求をすることができます。
ホストからのメッセージにはそういったニュアンスのことが少し書かれており思わず閉口してしまいました。
最初から全く手入れ・メンテナンスされていないままゲスト側に受け渡ししていると確信したので、その全てを写真撮影しAirbnb上のチャットで滞在初日からアップロードし続けていたのが結果として自己防衛になりました。
Airbnbスーパーホストのカラクリと実態がよくわかりました。
ほとんどのスーパーホストが本当に素晴らしい対応をしてくれる方なのだと信じたいですが、筆者の場合は残念ながらそうではありませんでした。
エアビーホスト評価の盲点と、文化の違いを知ることができてある意味良い経験になりました。
Airbnbは旅の上級熟練者のみが利用すべき宿泊手段でした。
帰国後速やかにアカウントクローズしました。
バンコク駐在予定で下見を兼ねて滞在する目的ではエアビーがおすすめ
近い将来、転勤や心機一転の海外転職・タイランドエリートビザを利用したアーリーリタイヤなどでバンコクで長期滞在予定がある方は、拠点をインターネットや日本人不動産屋さんの一声で即断即決するのはおすすめしません。
事前にAirbnb経由でのコンドミニアム利用を通じて、サポートなしのタフな現地生活を疑似体験できるのはかなり有益です。
実際の豪勢な見た目と裏腹に、セキュリティ面・壁や床の防音・住民の様子など実際住んでみないとわからないことが多々あります。内覧だけではわかりません。
日本で賃貸物件を探すときは試しに住んでみるということはまずできませんが、バンコクではできるのはありがたいですね。
ご家族で駐在される方は、コンドミニアムからお子さんが通学するインターナショナルスクールや日本人学校までのアクセスルートの治安状況なども直接確認できます。
Airbnbでは特に予約時に使える割引クーポン・キャンペーンコードなどは発行されていません。
ほとんどが1週間以上の滞在で週割が適用されるので、いくつかのコンドミニアムを1週間ごとにハシゴするのもありかもしれません。
タイ正月のお祭りソンクラーンなどのピークシーズンをずらせば、ESSEやIdeo、Rhythmなど日本人居住率の高い人気ブランドのコンドミニアムに宿泊できます。